ミドル世代の強み

介護職は年齢を問わない仕事で、40代50代のいわゆるミドル世代も多く活躍しています。

介護現場においてミドル世代が重宝されるのは、若い介護士に比べて人生経験が豊富という点が挙げられます。
そもそもこの年代になると、ある程度の社会経験を積んでおり、仕事を通じて苦しい事や辛い事も体感しています。
介護は利用者はもちろん、利用者の家族や一緒に働くスタッフとも連携して仕事をしていきますが、発言や行動によっては相手を傷つけてしまう恐れもあります。
若い人が後先を考えずに突っ走ってしまうところを、人生経験豊富な世代は、まず相手の気持ちを考えて冷静に動く事が出来るのです。

また利用者との年齢が近い事もミドル世代の強みと言えます。
高齢者の中には若い子と話をするのが楽しいと感じる人もいますが、年齢差が大きいとジェネレーションギャップは否めません。
お互いが会話に無理をする部分もあって、ぎこちなくなる事もあります。
その点、ミドル世代は同世代とは言わずとも、まだ話を合わせやすい年代です。
親子のような年齢差になるため、無理をしなくても趣味の話や昔話など自然な会話が楽しめます。

介護の仕事は相手から信頼されなければスムーズに作業出来ません。
普段から積極的に話をして、お互いをよく知って仲良くなるというのも大事です。
利用者と共通の話題が豊富で、時に若い世代の介護士と利用者の架け橋にもなるミドル世代の介護士は無くてはならない存在なのです。